2014年10月10日金曜日

10/19(sun) 江戸時代の食べもの

10/19(日) 18時より
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江戸時代の食文化を辿りながら、わたしたちの食について、
白石さんをお招きしてお話をみんなで聞き、考えてみましょう。
お気軽にいらしてください。

 「和食(世界無形文化遺産)を考える」    
白石広子

2013年、和食が世界文化遺産に登録されました。我々日本人は和食とは何かを考えるまでもなく、当然の如く知っているものと思っているはずです。でも

本当に知っているのでしょうか?
まず日常的に思い浮かべるのは鰻のかばやき、蕎麦、鮨(寿司)などがありますが、これらは全て江戸時代の後期に普及してきたものです。
古代から日本人の食べてきた物は基本的に変わりません。
それは、米と野菜と魚です。
一汁三菜は食物が豊富になった江戸時代からですが、それまで庶民は一汁一菜、もしくは二菜が基本でした。
ご飯を中心として野菜や魚の菜がつき、味噌汁もしくはすまし汁というものが定番でした。
料理が画期的に発達したのは江戸時代です。野菜、魚を様々に調理して、季節感を大事にしながら、季節の行事に合わせた料理を楽しむゆとりが生まれてきたのです。
もともと感性の豊かな日本人気質はこうした料理をも一つの娯楽として考え、料理文化が華開きました。
現在我々が和食として楽しんでいるものは、殆ど江戸時代に考えられたものです。
そして伝統的な食材に由来しています
そんな和食の歴史をひもときながら、日本文化の一面を考えてみましょう。


【白石広子】

近世対外交流史研究者(主に日蘭関係)
江戸時代の外国との交流について様々な角度から研究。料理についてもその一環として興味を持つにいたる。

著書
『じゃがたらお春の消息』 勉誠出版 2001
『長崎出島の遊女』   勉誠出版 2005
『バタヴィアの貴婦人』 新典社新書 2008

論文
「阿蘭陀通詞と異文化摩擦―文化文政の外交」『長崎談叢』第98
「ピエール・ロチ著『お菊さん』―明治初期・長崎の姿とその社会的影響」
                     『長崎談叢』第99
     
        他

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